北海道の農家の日常・作業日誌

直販や6次化、有機栽培などはしてません。普通の農家です。日々の管理作業を収支入れて記録してます。

牛のエサのほうが高い?

今週はずっと寒いです。日が差せば丁度良いのですが、少し陰るとじっとはしていられない。

先日の運動会も冬物の上着を着て観戦。それでも風が強くて寒かった〜。子どもたちも半袖の子がちらほらいて、校長先生の話を震えながら聞いていました😅


・アスパラ収穫

・畑見回り


諸々資材が高騰していますが、農産物は上がりません。結局そこを上げてしまうと、その先が全部上がってしまって、更に値上げとなり消費者を苦しめることになります。農家には補助金が払われているので、そこは我慢なんでしょう。

小麦の高騰などはよく聞こえてきますが、国産の小麦は余っていて、米も、砂糖の原料のビートも余ってます。大豆もそこまで動きは良くないそうです。

麦は外国産の方がパンやパスタに向いていて、日本の麦は使いづらい。米は食べる人が減っている。ビートはどうやらお土産のお菓子に多く使われるみたいで、インバウンドが減って、生産を減らしている影響。大豆も味噌や納豆用なので、消費が減れば動きは鈍いと。大豆の大半は油取り用で、こちらは輸入ものを使っていて、それは高騰しています。

そんな中私達生産者は何を作れば?と悩みますが、牛のエサを作ったほうが収入が良さそうです。

1つ目に飼料米です。牛のエサ用の米を作るわけですが、これは収穫した米の品代は0円ですが、代わりに補助金が当たります。約12万円。

主食米は2022年産は11000円/60kgになりそうで、600kg穫れたとしても110000円。経費は主食米の方が掛りますし、販売収入なので消費税もかかります。

2つ目は飼料用コーンです。こちらも来年度から数量払いと言って、獲れた量に応じて補助金が当たるらしいです(未確定)。コーンも売上は麦や大豆よりは下がりますが、経費が少ないので、利益はそちらのほうが残ると。

う〜ん。牛のエサも最終的には肉や牛乳になって食物になるのですが、エサを作っていたほうが収入になるというのも、変な話だな〜と。

何を作れば良いか分からなくなってきましたし、食料生産って何なんだろうな〜と日々考えています。