北海道の農家の日常・作業日誌

直販や6次化、有機栽培などはしてません。普通の農家です。日々の管理作業を収支入れて記録してます。

大豆の収入について

10/20 休み

今回は仕事も休みですので、大豆の収入について少し書きたいと思います。


大豆の収入は、大豆の商品としての「品代」と、外国産との価格差や、肥料や農薬などの経費を加味して、再生産できるように「補助金(税金)」で成り立っています。

「大豆 入札」で調べてもらえれば見れますが、令和2年産ですと、だいたい1俵(60kg)当たり10000円前後で取引されています。

これが「品代」です。

一方補助金は主に「数量払い」と「水田活用直接支払」があります。

「数量払い」は1俵(60kg)当たり9930円

「水田活用直接支払」は10a(1000㎡)当たり35000円となっています。

その他にも地域独自の「産地交付金」という補助金もあり、それが大豆に当てられている地域もあります。


平均的に大豆は10a当たり4俵収穫できますので、

約 「114700円/10a」となります。

ウチの大豆の面積は約15haですので、

114700✕150=17,205,000円が大豆の収入となります。半分以上補助金という、なんともお上頼みな状態ですが、これが多くの農家の現状です。


この他にも麦やじゃがいも、飼料等々多くの作物に補助金が使われています。実際問題補助金がないと経営が成り立たない農家が大半で、特に北海道の水田地帯の農家はそれに頼っています。


ご存じの方も多いと思いますが、農家の原状を少しでも知ってもらえたらと思い、書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。