米が余ってるのに米を作れと
昨冬の農水省予算の中で、水田活用交付金の見直しが打ち出されました。
今後5年間に水張り(米の作付け)が一度も行われていない水田は、交付金対象としない方針です。
地目が「田」の土地で、米ではなく小麦や大豆、飼料作物等に転作することで、米の全体の生産量を調整し、価格の下落を抑えるための政策です。
転作した農業者には35000円/10aの交付金が支払われます。(ちなみに地目が「田」以外の土地では米の作付けは認められていないそうです)
つまりこれは5年に一度は米の作付けをしなさいということです。いろいろと問題はありますが、これまで転作に協力してきた農業者にとっては突然の方針転換に戸惑うばかりですし、今まで転作してきた面積が、米の作付けに変更されることで米の生産量は増えて、価格は下落すると考えられます。
一方で米の転作面積は全然足りないのでもっと増やせという方針も出されています。全くもって矛盾した方針が同じところから出されていて、いったい何がしたいのかさっぱり分からないところです。
また世界的な穀物不足・価格高騰が懸念される中、麦や大豆の作付けを一部減らして米を作って、5年間で畑を回しなさいという、、、
この話長くなりそうなので、次回続きを書きたいと思います。
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