米から畑の転換の苦労
前回の続きです。
日本は農業をする上で、気候条件が諸外国に比べて難しいです。雨量・湿度・高温・北海道では低温にも悩まされます。雨が多いと、虫や病気の発生が増えて、それに対応するため、農薬等も頻繁に散布しないと対応しきれません。
その点、米はこの気候に合っていて、なおかつ連作も可能という土地にあった作物でした。国の食糧としても保存も効く米が最適で、主食として米を扱ってきました。
そんな作りやすい米ですが、みんな同じ考えだったので、作付けが増え、価格が下落し、結果生産調整をせざるを得なくなりました。
米に向く気候と土地ですが、生産調整で米以外の麦や大豆を作れとなると、水はけが悪い、雨は多い、で初期の頃はまともなものが採れなかったと父などは話しています。
それでも、転作する農家には米と同程度の収入になるようにと、転作を奨励し、交付金が付けられましたが、土質改良は難しく、米に比べると良いものが取れずと苦労が多かったようです。
まともなものが取れるようになったのはここ数年の話で、それだけ土壌改良というのは時間がかかるものです。
これだけ苦労して転作に協力してきたのに、今回の方針は本当に裏切られた思いで、一方的過ぎます。
次回へ続きます
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