農家以外への影響
今回は農家以外の影響を考えてみます。
今回の方針では、5年間に米の作付けがない土地は地目を«畑»にするとしています。
これにもいろいろな影響があります。
まず初めに、「土地改良区」への影響です。
水田地帯には土地改良区という組織があります。
農家が面積に応じて賦課金という形でお金を払い、用水路の整備や、土地の区画整理や排水工事等を取りまとめる団体を、それぞれの地域で作っています。そこには農家ではない一般職員も多数勤務していて、彼らの給料等も農家の賦課金から成り立っています(国からの補助の有無は詳しくわかりません💦)。
賦課金は地目が「田」の農家からしか集められなくて、「畑」になると賦課金収入が減り、土地改良区の運営自体も危なくなってきます。
次に地価の下落です。
一般的に「田」は「畑」に比べて土地の価格が倍くらいします。それが「畑」になることによって、地価が半値になります。これで困るのが農協と市町村です。
農協も土地改良区と同様に農家の賦課金が大部分の収入になっています。これも「田」と「畑」で徴収額が変わるので、「畑」になればそれだけ農協の収入も減ります。
同様に市町村においても固定資産税の額が下がり、税収も減ってしまいます。
影響があるのは農家だけではなく、水田地域全体に影響が及びますが、そこまで国は考えているのでしょうか?下手したら市町村が傾くところもあるかもしれません。
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