北海道の農家の日常・作業日誌

直販や6次化、有機栽培などはしてません。普通の農家です。日々の管理作業を収支入れて記録してます。

大豆頑張れー


大豆頑張れー。

5/20に撒いた大豆がようやく出始めました。早いものは5/30には出ていたのですが、そこから10日経ってます。そしてまだ出てない大豆もあります。

地面はガチガチ😱よくこんな固い土持ち上げるな〜と感心します。

以前書いた通り、発芽にエネルギーを使うと収量は期待できません。そして夏至までに栄養生長を頑張ってもらわないといけないのですが、もう夏至も間近。今年の収量は期待できなさそうです。


白菜の種まき始まって、コーンの播種もあと少し。どんどん畑が埋まっていきます。

無事収穫まで行ってほしいです。

6月は仕事が落ち着くので、研修や会議が、どんどん組まれます。ある意味忙しい。コロナで飲み会なくなったからまだ良いですが、多いときは週3くらいで飲んでいました。

コロナ前に戻って欲しいような欲しくないような。

肥料価格の上がり幅が、これほどとは😰

肥料の値上がり幅が分かりました。平均78%増みたいです。しかもホクレンの7%補助がついて、この価格😱

我が家は年間360万くらいかかっているので、280万くらいアップ?そこそこの機械買えます…

これは、想像していたよりキツイです。肥料を減らせば、収量が減り、収入も下がります。そして肥料以外の資材もこれほどではないにしろ、値上げされてるので、経費アップはこれだけでは済まないでしょう。

農産物の価格が上がるのは期待できません。今までの蓄えで来年1年は乗り切れると思いますが、(今年の出来次第ではありますが)その先は分かりません。

国はSDGsやカーボンニュートラル目標のため、有機栽培や、化学肥料から有機肥料への代替え、減農薬などを謳っていますが、こちらもそれなりにコストと労力がかかります。

その分農作物の価格が上がれば取り組む意欲になりますが、それはなかなか許容されません。

何より、このような作り方では北海道のような大面積を管理することはできるのでしょうか?

雑草畑や規格外品、病害虫被害にあった農作物を許容して、買ってもらえるのでしょうか?

数%の農家はそれに取り組んでいますが、大衆向けの技術とは思えないし、遺伝子組み換えでも使わない限り生産量が増えると思いません。


毎年やってますが、今回を機に肥料設計を更に見直して、最小限の肥料で成果を出せるように頑張りたいと思います。

麦・大豆はなんとかなると思いますが、野菜はどうかな〜?肥料を減らすには根拠が欲しいですが、天候不順もあるので、どうしても保険かけて多めに撒いてしまいます。

情けない話ですが、肥料高騰に対する補助を期待しています。

牛のエサのほうが高い?

今週はずっと寒いです。日が差せば丁度良いのですが、少し陰るとじっとはしていられない。

先日の運動会も冬物の上着を着て観戦。それでも風が強くて寒かった〜。子どもたちも半袖の子がちらほらいて、校長先生の話を震えながら聞いていました😅


・アスパラ収穫

・畑見回り


諸々資材が高騰していますが、農産物は上がりません。結局そこを上げてしまうと、その先が全部上がってしまって、更に値上げとなり消費者を苦しめることになります。農家には補助金が払われているので、そこは我慢なんでしょう。

小麦の高騰などはよく聞こえてきますが、国産の小麦は余っていて、米も、砂糖の原料のビートも余ってます。大豆もそこまで動きは良くないそうです。

麦は外国産の方がパンやパスタに向いていて、日本の麦は使いづらい。米は食べる人が減っている。ビートはどうやらお土産のお菓子に多く使われるみたいで、インバウンドが減って、生産を減らしている影響。大豆も味噌や納豆用なので、消費が減れば動きは鈍いと。大豆の大半は油取り用で、こちらは輸入ものを使っていて、それは高騰しています。

そんな中私達生産者は何を作れば?と悩みますが、牛のエサを作ったほうが収入が良さそうです。

1つ目に飼料米です。牛のエサ用の米を作るわけですが、これは収穫した米の品代は0円ですが、代わりに補助金が当たります。約12万円。

主食米は2022年産は11000円/60kgになりそうで、600kg穫れたとしても110000円。経費は主食米の方が掛りますし、販売収入なので消費税もかかります。

2つ目は飼料用コーンです。こちらも来年度から数量払いと言って、獲れた量に応じて補助金が当たるらしいです(未確定)。コーンも売上は麦や大豆よりは下がりますが、経費が少ないので、利益はそちらのほうが残ると。

う〜ん。牛のエサも最終的には肉や牛乳になって食物になるのですが、エサを作っていたほうが収入になるというのも、変な話だな〜と。

何を作れば良いか分からなくなってきましたし、食料生産って何なんだろうな〜と日々考えています。